2020年05月16日

不安に対して

人間として生まれてきた以上は全く不安を感じることなく生きている人は一人もいない。どんな動物でも不安を感じることはあるのだろうが、それは目の前の出来事に対してではないだろうか。しかし、人は唯一、未来を想像していくことができる動物だ。そのため、他の動物とは違う未来に対しても不安を生み出してしまうことになった。先々を憂い不安におそわれてしまう。逆にその不安があったからこそ、その不安を払拭するためにあらゆることを考えて準備していくこともできる。人類の進化も不安とその不安の克服の歴史と言っても過言ではないだろう。
また日々の生活の中でも不安を持つことでのメリットもある。不安を抱くから周りを周到に観察してしっかりと空気を読んでその場に適した行動を取っていけるということもある。また緊急事態時に際しても、不安があるから慎重に行動をして自分の身に危害が及ばないように対処していくことができる。こと対人関係においても、人に対して不安を感じるからこそ、今相手はどう思っているのだろうといった相手に思いやりを持てたり、相手から様々な情報を読み取り騙されたりしないようにしたりもできる。
このように考えてみると不安も日々の生活の中でも役立っていたりもするのだ。不安がなくなると、単なる行き当たりバッタリの生き方になってしまうことだろう。問題なのは不安が過剰に働き過ぎてしまい心が衰弱したり、不安に押し潰されて適切な行動を取れなくなったりすることなのだ。車で例えるなら不安というのはブレーキの役割を果たす。ブレーキは安全運転には欠かせないが、ブレーキばかりを強く踏んでいると故障したり、一向に前に進んでいけないままであるということだ。そうなってしまうと不安はマイナス要素が強くなってしまうことになる。
冒頭にもお話したように不安を感じない人はいないが、誰もが同じ強さで、同じ頻度で不安を感じる訳ではない。人によって同じ状況に置かれても不安の度合いは違うのだ。不安を頻繁に強く感じる人の大きな特徴としてマイナス思考が挙げられる。日本人はこのマイナス思考の方々が非常に多い。平常時であれば、マイナス思考の方々も自分の力を発揮できないメンタルの弱さを自覚する程度の不便さで済んでいたことと思う。しかし、今回のコロナ禍のような先行き不透明な状況下では、不安が過剰に増幅して心を病んでしまったり、無力感におそわれて投げやりになってしまったり…不安が適切に働いてくれなくなる方々も増えていくことと思う。
今回のことに限らず、自分の一生の中でいかに上手に不安と付き合い、不安を逆にチャンスに変えていけるといいと思う。これこそが逆にコロナ禍というピンチの状況にあるからこそ、真剣に不安というものを学び向き合うチャンスにしてもらえるのではないかと思う。不安とは一生付き合っていかなくてはならないのだから。
posted by Takahata at 00:10| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする