2020年09月11日

思い出

僕の母の姉が広島の尾道に居を構えていたこともあって、幼少の頃はよく尾道に遊びに行っていた。尾道は山と海に挟まれた土地で、叔母の家も坂の上の方にあった。その庭から眺める瀬戸の海。絶対的なものに守られて、穏やかな日の光で波間が輝く海や島を眺めていた自分の心の平穏さを今でも懐かしく思い出す。心が瀬戸の海のように静かで穏やかで。日の光で暖められたように温かで。何かを抱えるでも背負う訳でもなくただ目の前の海をぼんやりと眺めている。過去を悔やむ訳でも未来を心配するでもなく、ただ今目の前に広がる海に浮かぶ小さな漁船を見ながら。何かとても静かで温かな思い出だ。あの頃は今の自分の姿なんて想像もしてなかった。でも何者でもなかった幼き自分の姿に純粋な幸せを感じられたね、と声をかけてあげたいような気持ちになる。
posted by Takahata at 00:13| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする