元広島カープの投手の長谷川昌幸さんとの動画の対談仕事。長谷川さんとは約3年ぶりの再会。『人材育成について』語り合いました。
そして廿日市ジュニアという少年野球チームでのメンタル講習会。小学校2年生から6年生の子ども達に向けてメンタルのお話をさせていただきました。
長谷川さんとの対談でも出てきた『指導者の言葉の重み』。小さな子ども達と接する時に自分も細心の注意を払う点です。
5年くらい前にこんな出来事がありました。地元の国立市で知人達と飲んでいました。その時に近くの席にいらっしゃった大学生の息子さんとそのご両親らしき三人組がチラチラと何度もこちらの方を見られていました。
しばらくしておもむろに「失礼ですが、もしかして高畑先生ですか?」とお声をかけていただきました。「はい、そうです。」と答えると、息子さんが実は自分が小学生で国立市のサッカーチームに在籍していた時にメンタル講習会を受けたんです、とのこと。十数年前のことです。
その時にその息子さんが最後に質問をしてくれたそうなんです。「僕は勉強とサッカーとどちらを頑張ればいいか?悩んでるんです。親は勉強、僕はサッカーなんです。。。」という質問だったようです。
その時に自分はその質問に対して「目の前のことに常に全力を注ぐように。目の前にサッカーボールがある時にはサッカーに全力を注げばいいし、目の前に参考書がある時には勉強に全力を注いでいこう」と伝えたとのことでした。
その時の僕の言葉が凄く印象に残ったようで、そこからその言葉を常に大切にして中学でもサッカーと勉強を頑張り都立の難関高校の国立高校に進み、そこでもサッカーと勉強を頑張り、京都大学に見事合格して大学でも体育会のサッカー部に所属して学問とサッカーを両方頑張っています!!と話してくれました。
十数年前のことなのにこうして顔を覚えていて声をかけてもらえたことも嬉しかったし、息子さんの心にその時に自分が伝えた言葉が残っていて、その後にその言葉通りの生き方を積み重ねてきてくれたことも嬉しかったです。
大人である僕たちは、子ども達と接する時に、だからこそ子ども達の未来も見据えて熟慮して言葉をかけていかなくてはならないと思います。何気ない一言が時にその子どもの心に深く刻まれていくこともあるのですから。