2022年04月05日
昔の教訓
この年になっても、受験の夢を見てうなされることがある。二回も失敗した大学受験には苦悩の思い出ばかりが思い浮かぶ。だからそんな夢をしばしば見るのかもしれない。全く先の見えない暗黒の不安。何から手をつけていけばいいのかすら分からない茫然とした絶望感。何故もう少し早くからしっかり勉強をしなかったのかという取り戻せない時間に対しての果てしない後悔。みんなから大きく遅れを取ったような断絶されたような孤立感。勉強しなくてはと焦るもののそれでもなお、勉強を遠ざけようとする自分に対しての怒鳴ってやりたいくらいの情けなさ。存在価値すら見えなくなった底なしの無力感。何かこのように当時の心境を思い出して改めて書いてみると、本当に当時の自分はどうしようもない奴だなと感じる(笑)典型的なダメな奴だ。。。よくもここまで嫌いな勉強から逃げ回っていたものだと思う。自分にとっての合格というのは、唯一誇れるとしたらこうした底なしに駄目な自分自身を自分が必死に乗り越えられたことなんだと感じる。何一つ希望の欠片すら見えない中で懸命に弱い自分と戦った最後の一年だったように思う。底なしに落ちていくか、這いつくばるかのギリギリ瀬戸際の一年を何とか最後まで戦い抜けた当時の自分に、「よく踏ん張り抜いたな!でも、例え嫌いなことでもそれを与えられた時は、逃げずに地道に積み重ねていかなくてはならないよ!」と声をかけてあげたいと思う。それがその後の今の自分を作り上げたのだから。