2022年07月11日
物事に対して自分なりのこだわりを持つ
仕事でも日々の生活の中でも、自分なりのこだわりを持つことはとても大切です。上から言われたから言われた通りにやっておけばいい、みんながやっているのと同じようにやっていればいい、あるいは、自分にはこだわりはあるがそれを組織の中で出してしまうと反発を受けて浮いた存在になる、といった考えでどんどんこだわりを捨てたり見失ってしまう人が増えているようです。こだわりを持つことでその取り組みに目的意識が生まれてきます。目的意識のない行動はただの作業と時間と労力の浪費になってしまいます。それでは何をやっても自分自身の実力は高まっていきません。どんなことに対しても、自分がそのことに取り組む以上は例え小さなものでもいいので、自分なりのこだわりを持つ習慣を身につけていきたいものです。このこだわりは自分の周りに主張するものでもなければ、自分勝手にやりたいことをやるということではありません。あくまで、行動としてはみんなと同じように協調しながらも、心の内面ではみんなに同調はしないということです。スポーツ界でも、チーム練習というと全員で同じことをするという風に考えている選手が多いものです。もちろん練習メニューは同じでしょう。しかしその練習に取り組む一人一人の選手の課題も違えば、実力も違います。取り組む意識も違っています。全体に協調しながらも、自分という個にしっかりと向き合うことが大切になるのです。そうしないと全体の中に個である自分が完全に呑み込まれて、練習の目的がぼやけて曖昧なものになっていくのです。かといってチームで練習するのに自分勝手に一人で練習する訳にもいかないのも事実です。協調しながらも同調しないという考え方です。同調した瞬間から選手は個を失ってしまいます。表向きには協調、内面には明確な個の目的意識を持っていく必要があるのです。