2022年07月12日
基本に立ち返る時間を持つ
何事もそうですが物事に慣れてくると基本の大切さを次第に忘れがちになったりすることもあるのではないでしょうか。それは基本は初心者のためのものという意識があるからかもしれません。自分はもう初心者ではないという自意識がわざわざ基本を遠のけていたりもします。人はどんどん自分の個性を打ち出していきたいと考え始めます。しかし、基本は物事の基盤であり初心者だけのものではないのです。建物で言えば基礎工事のようなものです。だからこそどれだけの年月を経ても、その物事に慣れてきても常に欠かせない大切なものなのです。一日に一回は基本に立ち返る時間を持つ習慣を持っていきたいものです。基本というベースの上に個性が積み上がっていくのです。個性は良いことですが、この個性が時に間違った方向に向く時があるのです。早く基本から卒業したいという思いから、基本を無視して独自の形を作り上げていく過程の中でスランプになったりすることはよくあることです。よく言われることですが、基本に常に立ち返ることはとても大切なことです。基本というのは案外つまらなく感じがちです。早く先に進みたいという気持ちも強くなることでしょう。それが時に心を先走らせてしまうのです。どんどん基本から離れていき、勝手なものを作り上げていき、途中から何が何だか分からなくなっていくのです。大事な基本が抜け落ちた個性は土台から崩れていくのです。困ったら基本に立ち返ることを忘れないようにしましょう。プロ野球の守備の名手と呼ばれるある選手は、試合前の練習では一回も欠かすことなくコーチからボールを手で転がしてもらって30回ほど基本の捕球姿勢を丁寧に反復しています。試合の時に魅せる華麗な守備の陰には欠かすことのない基本があるのです。