2022年07月17日
whatからhowに変えていく
よくサラリーマンの方から今自分はやりがいのない仕事をしていてモチベーションが上がらない、今やっている仕事に何の楽しみも見出だせないという声を耳にします。人生は何をやるか(what)以上にいかにやるか(how)が重要だと考えています。いかに取り組むかによって、一人の人間としての器を広げられたり、人間として磨かれたりするからです。何かというのはもちろん自分が好きなことなら一番いいのでしょうが、究極に言えば何でもいいのかもしれないと思うのです。その何かというのは、自分を磨いたり器を大きくするためのフィールドであり、材料みたいなものでしかないのですから。どれだけ好きなことをして生きられていたとしても、それに甘んじたり、やっていることに妥協したり手を抜いていい加減に取り組んでいては人間力は低下していく一方でしょう。好きではないことであっても真剣に真摯に向き合いその環境の中で自分を鍛え上げていければ、そちらの方が人間力は高めていけるはずです。好きでないことだからこそ、あまり好きという気持ちに入りきらない分だけ、冷静にいかにしたら効率良く進めていけるのかと考えてもいけるはずです。何を(what)を楽しめないから、何もかも楽しくないと思ってしまうとどんどんモチベーションは低くなってしまいます。だからこそいかに(how)を色々と工夫していくことて創造力を働かせて楽しむようにすることが大切になります。いかにを身につけていくことで、また好きなことに戻れた時に今までとは取り組み方が変わっているはずですから、さらに楽しく取り組んでいけるのではないかと思います。指導するJリーグの選手はグランドでボールを使ったサッカーの練習は楽しそうにするのですが、クラブハウスでの筋力トレーニングはつまらなそうにやっていました。決められたメニューを単に消化している印象でした。そこで、身体をいかに効率的に使って力をアウトプットしていくかを教えました。彼からしたら嫌なことを効率良くやれるというのは逆に好都合だったのでしょう。要は身体を酷使するのではなく、今までとは違う頭を使って合理的に身体を動かすやり方にしたのです。そうすると、本来のサッカーの練習でも頭を使って効率的にプレーできるようになり日本代表選手にまで成長しました。