2022年07月21日

店員さんにありがとう

人はともすると、自分の目線で物事を見て、自分の側の考え方に添ってそれを言葉にしてしまいます。それは例えば親の立場なら子どもに教えてあげている。買い物に行けば商品を買ってあげている。こういった〜してあげているという意識こそ自分からだけの目線になる原因なのです。買い物だって、作る人、売る人がいなければ、お客としての自分は成立しないのです。そうしたことに思いを馳せて、お店で買った時に店員さんに『ありがとう』の言葉を伝えることをしてみましょう。この時に単なる言葉を口にするだけではなく、自分は何に対してありがとうを感じているのかをほんの僅かな時間でもいいので一呼吸入れて考えてみてから言葉にできるといいですね。言葉とは不思議なもので、相手の心の深くに届く言葉もあれば、耳許を素通りしていく言葉もあります。言葉に命を吹き込んでいけるかどうかは、その言葉に自分自身の想いや愛情をどれだけ込めていけるかなのです。相手がどのような性格で、今どのような状況に置かれ、どのように感じているのか……言葉にする前に相手のことを少しでもいいから想像してみましょう。それこそが相手に思いを寄せるということなのです。それは相手を大切に思うからこそ、相手がしてくれた行為に感謝するからこそなのです。そして相手への想いを言葉の一つ一つに命として吹き込んでいくのです。言葉の上手い下手ではないと思います。例え拙い言葉であっても、命が込められた言葉は相手の心には届いていくのではないかと思うのです。例え厳しい言葉でも、そこに愛情という命が込められていればそれが人には伝わっていくのではないかと思うし、いくら美辞麗句を並べたとしてもそれが単なる言葉であれば、一瞬の耳障りの良さで素通りして終わってしまうのではないかと思います。
posted by Takahata at 02:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする