2022年08月24日
逃げ道を断つために日々の逃げ道を作る
何かに覚悟を決めて取り組もうとする時に、逃げ道を断ち切って臨んでいくことはとても大切になります。何かを始めたのはいいが、すぐに辛くなったか、上手くいかないから、面倒臭くなったか、とすぐにそのことから逃げてしまうようでは何事も成し遂げてはいけないでしょう。しかし逃げ道を断ち切って何かに継続的に取り組んでいくというのは、自分が自分自身をかなり追い込んでしまうことになります。辛くて辛くて仕方ない時も必ず出てきます。その時にそれでも自分は逃げ出す訳にはいかないと自分に厳しくなりすぎてしまうと、心は八方塞がりになり窒息しそうになって心を病んでしまったりしてしまいます。逃げることが許されないというのは時に絶望的な気持ちになってしまいます。そこで逃げ道を断ち切って進むためには、心の中に逃げ道も用意しておくことが大切なのです。矛盾しているように感じられる方もいらっしゃいますよね。心の中の逃げ道とは「いざとなったらいつでもやめてやる。」というものです。何もそれは本心ではないのです。いざとなればいつでもやめてもいいんだと自分が自分自身に日々言い聞かせることで、心の中にゆとりと余裕が生まれるのです。何事も余裕を失うと追い詰められていきます。その余裕があるからこそ、どんなに苦しかったり辛かったりしても、「明日やめればいいんだから今日だけはしっかり踏ん張ろう」と思えるのです。そしてまたその明日が来たら、また同じように考えて一日一日と先延ばししていくのです。そうこうしている内に気づけば一番苦しい時を乗り越えられていたということはあるものです。勘違いしてもらいたくないのは、覚悟を決めて逃げ道を断ち切った時だけこの逃げ道も用意しておくことが効果的なのであって、中途半端な気持ちで取り組んでいる人が逃げ道を用意するとそれが本当に逃げ道になってしまうということです。