2023年02月05日
一つにとらわれない
『寸指測淵』考えの浅い行為。または、実際に行うことが不可能なこと。一寸の長さしかない指で、水の深い場所の深さを測ろうとするという意味から。改めて漢字の面白さと、表現力の豊かさに感服する。自分の指の長さ(自分自身のこと)と淵の深さ(相手や取り組もうとすること)を正確に理解しておかなくては、大失敗をしてしまうだろう。もし淵の深さが目で確認できないとしても、長い木の棒を突っ込んでみて底に届かないとすれば、指なんかでは到底測ることはできないことが分かる。長い紐の先に石をつけて沈めてもいい。相手のこと、取り組もうとすることを理解するのに、自分の中だけで勝手に判断をしてしまわないことが大切になる。判断をするための方法をよりたくさん発見することができれば、より正確な情報を得ていける。それがしっかりとできていれば、トンチンカンな行動をすることもなくなるだろう。指では永遠に測れない。しかし、指以外を使えば測る方法はいくらでもある。一つの方法だけにとらわれてしまうと、不可能を可能にはしていけない。