2022年08月25日
音読をしてみる
言葉というのは、それそのものはお互いの共通の符号です。それはコミュニケーションを図る上での単なるツールでしかないのです。言葉とは不思議なものです。相手の心の深くに届く言葉もあれば、耳許を素通りしていく言葉もあります。言葉に命を吹き込んでいけるかどうかは、その言葉に自分自身の想いや愛情をどれだけ込めていけるかなのだと思います。相手がどのような性格で、今どのような状況に置かれ、どのように感じているのかを言葉にする前に少しでもいいから想像してみるのです。それこそが相手に思いを寄せるということです。それは相手を大切に思うからこそです。そして相手への想いを言葉の一つ一つに命として吹き込んでいくのです。言葉の上手い下手ではないと思います。例え拙い言葉であっても、命が込められた言葉は相手の心には届いていくのではないかと思うのです。AIロボットがどんなに上手に良いことを言ったとしても棒読みのような言葉の羅列となり恐らく心には届かないと思うのです。それは言葉に感情や想いという命が吹き込まれていないからです。この言葉に命を吹き込んでいくための練習として効果的なのが音読をすることです。まずは簡単な絵本や詩集などから始めてみましょう。まずは黙読をして読んでみます。そしてそこで自分が感じたこと考えたことなどを今度は音読して言葉に乗せてみるのです。慣れてくると小説などを一冊普段通り黙読して、感動したり強く何かを感じたページを音読してみるのもいいと思います。
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