2024年09月17日

光と影

プロ野球で2000本安打を打つと名球界入りをする。千里の道も一歩からという言葉があるが、一本一本の地道な積み重ね以外に辿り着く道はない。しかし、それ以上に忘れてはいけないのは2000本の栄光の裏側には6000本〜7000本の凡打があるということ。2000回のファンからの拍手や喝采とその何倍ものヤジや怒声。ともすると、人は成功を収めた人の光の部分だけに目を向けて凄い!と口にする。でも本当の凄さは、凡打して球場の多勢のファンからのヤジや罵声をどれだけ浴びようが、それに耐えて、それを乗り越えて次の打席に向かうことこそ凄いと感じる。一般の人が一気に多勢からこんなヤジや罵声を浴びることはないだろう。下手をすれば、テレビやスポーツ新聞でも叩かれる。それを受け止めて、なお打席に立ち続けられた者しか辿り着くことのできない大記録。不調で打席に立ちたくない時もある。身体の痛みで試合に出るのが困難な時もある。ファンがとても怖く感じる時もある。そんな中で結果を出せずに苦しくて辛くてたまらない時もある。それでも逃げ出すことはできない。与えられた打席でベストを尽くし続けていくしかない。自分の仕事はそんな選手達のメンタルを支え、強くしていく仕事。選手よりも自分の中に強さがなければ接することのできない仕事でもあると感じている。
posted by Takahata at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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