今日、一人のベテランのプロ野球選手が引退を表明しました。先日、先だって電話から聞こえてきた引退という言葉・・・これは僕にとっても淋しいことです。しかし誰よりも選手本人の中であれこれと考え抜いて出した引退という結論なのであれば、僕は心からお疲れ様と口にすべきなのかもしれません。よくぞ、この年齢まで孤高のマウンドに立ち、投げ続けてくれたなと感じます。決してワガママ一つ口にせず、ただただチームのためにを考えた実直な男。偉大な記録や様々な賞を数々持ちながらも、常に周りの人を大切にする姿勢。打ちのめされても必ず立ち上がり、また次に立ち向かっていく姿勢。継続は力なりをそのプレーで示し続けた男の静かな引退の決心の言葉・・・電話からの声には、苦悶から解き放たれた透明感のようなものを感じました。無意識のうちに僕は、ありがとうございました、と口にしていました。様々な言葉が頭に湧き上がりましたが、彼にはその言葉が一番似合っていると思いました。彼の記録の中でもフォア・ザ・チームの意識がなければ達成できなかった
大きな記録があります。誰よりもこのチームを愛して、誰よりもチームのために自己を犠牲にできた男だからこそ手に出来た偉大なる記録。様々な思い出が尽きることなく駆け巡ります。ある日、球場に練習を見に来た地方からきた中学生の団体。しかし来た時には練習が終わっていて・・・無人のグランドに肩を落とす中学生達・・・せっかく地方から楽しみに来たのにと不憫に思った僕は、ロッカールームの彼に電話を入れました。練習でクタクタの彼はマッサージを受けている途中でした。それを中断して中学生一人一人に疲れも見せず笑顔でサインして握手して温かい言葉をかけていました。僕はその姿が真っ先に浮かびます。凄く温かい男でした。様々な思いに胸が詰まりそうです・・・共に長い時間を共有できたことを僕は純粋に幸せに感じます。だからこそ、僕が彼に送る言葉はありがとうございました、なんです。ノーサイドという松任谷由美さんの歌に、『同じゼッケン誰かがつけて、また次のシーズンを駆けていく』という歌詞があります。きっと彼のつけていたエースナンバ
ーも、誰かがつけてマウンドに上がるのでしょう・・・その前に引退試合でその男の最期の雄姿を僕は目に焼き付けておきます。ありがとうございました。これからは、彼の好きなお酒を何も気にせずに飲み交したい。野球をツマミに・・・そしていつの日か彼が監督になり、あれだけ願っていたチームの優勝を手にするお手伝いをしていきます。
2007年09月21日
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それはすべてをつくせること。
みんなに夢と勇気を与えてくれて、ほんとうにありがとう。
それにしても、中学生とのエピソードも素敵ですね!「ファン」というのは、そういうところから広がって行くものだと思います。彼のファンには高畑さんも深く関わっているのですね。野球ファンの底辺拡大に一役買っている高畑さんも素晴らしいです!