2007年09月21日

引退・・・

今日、一人のベテランのプロ野球選手が引退を表明しました。先日、先だって電話から聞こえてきた引退という言葉・・・これは僕にとっても淋しいことです。しかし誰よりも選手本人の中であれこれと考え抜いて出した引退という結論なのであれば、僕は心からお疲れ様と口にすべきなのかもしれません。よくぞ、この年齢まで孤高のマウンドに立ち、投げ続けてくれたなと感じます。決してワガママ一つ口にせず、ただただチームのためにを考えた実直な男。偉大な記録や様々な賞を数々持ちながらも、常に周りの人を大切にする姿勢。打ちのめされても必ず立ち上がり、また次に立ち向かっていく姿勢。継続は力なりをそのプレーで示し続けた男の静かな引退の決心の言葉・・・電話からの声には、苦悶から解き放たれた透明感のようなものを感じました。無意識のうちに僕は、ありがとうございました、と口にしていました。様々な言葉が頭に湧き上がりましたが、彼にはその言葉が一番似合っていると思いました。彼の記録の中でもフォア・ザ・チームの意識がなければ達成できなかった
大きな記録があります。誰よりもこのチームを愛して、誰よりもチームのために自己を犠牲にできた男だからこそ手に出来た偉大なる記録。様々な思い出が尽きることなく駆け巡ります。ある日、球場に練習を見に来た地方からきた中学生の団体。しかし来た時には練習が終わっていて・・・無人のグランドに肩を落とす中学生達・・・せっかく地方から楽しみに来たのにと不憫に思った僕は、ロッカールームの彼に電話を入れました。練習でクタクタの彼はマッサージを受けている途中でした。それを中断して中学生一人一人に疲れも見せず笑顔でサインして握手して温かい言葉をかけていました。僕はその姿が真っ先に浮かびます。凄く温かい男でした。様々な思いに胸が詰まりそうです・・・共に長い時間を共有できたことを僕は純粋に幸せに感じます。だからこそ、僕が彼に送る言葉はありがとうございました、なんです。ノーサイドという松任谷由美さんの歌に、『同じゼッケン誰かがつけて、また次のシーズンを駆けていく』という歌詞があります。きっと彼のつけていたエースナンバ
ーも、誰かがつけてマウンドに上がるのでしょう・・・その前に引退試合でその男の最期の雄姿を僕は目に焼き付けておきます。ありがとうございました。これからは、彼の好きなお酒を何も気にせずに飲み交したい。野球をツマミに・・・そしていつの日か彼が監督になり、あれだけ願っていたチームの優勝を手にするお手伝いをしていきます。
posted by Takahata at 02:01| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
スポーツのすばらしさ、
それはすべてをつくせること。
みんなに夢と勇気を与えてくれて、ほんとうにありがとう。



Posted by hisa at 2007年09月21日 04:55
hisaさん、シンプルながら凄く温かなコメントを頂きありがとうございました。やはりフィジカルトレーナーとしてのhisaさんも、様々な選手を見送られてこられたのでしょうね。すべてをつくせること。この言葉を僕も大事に胸に刻んでいきます。今後とも宜しくお願いします。
Posted by 高畑好秀 at 2007年09月21日 11:02
本当にお疲れ様でした。という言葉を私も贈りたいです。日本シリーズの熱投が忘れられません。
それにしても、中学生とのエピソードも素敵ですね!「ファン」というのは、そういうところから広がって行くものだと思います。彼のファンには高畑さんも深く関わっているのですね。野球ファンの底辺拡大に一役買っている高畑さんも素晴らしいです!
Posted by 小田辺 将 at 2007年09月21日 12:59
小田辺さん、温かなコメントを頂き、ありがとうございました。淋しいですが、始まりがあれば終りがあるのは必然ですから・・・ファンに包まれた球場で彼らしい最後の投球をしてもらいたいですね。FAで他球団から声がかかっても、自分を育ててくれた愛するチームを裏切りたくないと。先発にこだわれば200勝も夢ではなかった・・・誰よりもその時々のチーム事情を察して、自らチームのために中継ぎも押さえも買って出た。愚痴を一言も口にせず、黙々とその役割を果たしていく。ファンを大切にして。本当に人間的にも凄く温かな人でしたね。引退試合で、自分が愛したチームのホーム球場で、愛したファンに包まれながら、最期の勇姿を見せてほしいと思います。




Posted by 高畑好秀 at 2007年09月21日 15:00
高畑先生、はじめまして。僕は大のプロ野球ファンです。数多くのプロ野球選手をご指導されている、高畑先生は僕にとっては尊敬モノです。引退は深く関わられていらっしゃる分、淋しさも大きいんでしょうね。これからもプロ野球界のために頑張って下さいね。
Posted by プロ野球ファン at 2007年09月22日 00:30
プロ野球ファンさん、コメントを頂きありがとうございました。これからも僕は数多くの選手達のメンタルトレーニングをしていきます。それがプロ野球界全体の発展にも繋がっていくといいなと考えています。プロ野球ファンさんも、ファンの立場から是非盛り上げて下さいね。
Posted by 高畑好秀 at 2007年09月22日 01:12
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